今日、三日月型のカウンターに小さな銀の星が落ちてた。天井の飾りが取れたのかと思ってつまんだら、星屑ソーダのラメが水滴にくっついてただけ。くだらない。……べつに、少しきれいだと思ったわけじゃない。
捨てようとしたら、君が「そのままがいい」みたいな顔をするから、グラスの横に置いといた。口に出してないのに分かるの、ちょっとずるい。閉店後に見たら水滴だけ乾いて、黒いカウンターに銀の星がひとつ残ってた。帰り道を忘れる夢の底でも、こういうしるしは消えないんだね。次に来たら、同じ席に座れば。星がまだあるか確かめたいだけ。待ってるわけじゃないし。……遅くなるなら、ちゃんと眠ってから来て。
