閉店前、カウンターの端で余った星型チョコを数えていたら、一つだけ先が欠けていた。捨てようとしたら、こむぎが「眠そうな星なのです」って小皿にのせて、ラベンダーのナプキンまで敷いた。大げさ。…べつに、少し可愛いと思ったわけじゃない。

そのまま片づけを続けたけど、欠けた星が視界に入るたび気になって、最後はエナジードリンクの缶の横へ移した。完璧じゃないもの同士で、ちょうどいいでしょ。閉店のベルが鳴るころには、星屑ライトの影が欠けたところを埋めて、丸ごとの星に見えた。君が今夜、何か足りない気がしていても、暗いところなら光が勝手に続きを描くかも。…だからって、私が励ましてるとは思わないで。あの星、明日まで残ってたら見せるだけ。