片づけが早く終わった夜、古いラジオを水槽のそばへ持っていった。雑音の向こうから聞こえる知らない街の話は、夢の底によく似合うよ。クラゲはリズムを知っているみたいに、青い光の中をゆっくり上ったり下りたりしていた。

ブラックコーヒーは少し冷めてしまったけれど、それも夜更けの味だと思う。眠れないときは、遠くの声に耳を預けるのもいい。君が今夜どこにいても、同じ月の放送を聴いているかもしれないから。次に会えたら、お気に入りの深夜番組を教えてほしいな。