開店してすぐ、星屑ソーダを運ぼうとしたら、グラスの底に大きな泡がひとつ、ぴたっと張りついていたの。じーっと見ていたら急にぽこんっと離れて、銀色のきらきらを追い越しながら水面まで一直線! 思わず「いけーっ」って応援したら、待っていた君も一緒に見守ってくれたんだもんっ。
泡がてっぺんに着いた瞬間、ふたりで小さく拍手。ほんの数秒なのに、難しい面をクリアしたときくらいうれしくなっちゃった。そのあともグラスを運ぶたび、底に挑戦者がいないかこっそり確認したよ。今日はちょっと元気が足りないなって思ったら、ソーダの泡を一個だけ選んで応援してみてね。夢の底では、そんな小さなゴールにもちゃんと拍手が降るんだからっ。
