閉店前、銀のスプーンをぴかぴかに磨いていたら、いちごソースの赤がちょこんっと映りこんだの。星屑ライトの下で傾けてみたら、水槽のガラスに細い桃色の光がすーっと走って、クラゲのあいだを小さなお魚が泳いだみたい! うれしくなって何度も動かしていたら、クラゲまで追いかけてくれているように見えたんだもんっ。

でも、夢中になりすぎて、るなさんに「その一匹を片づけたら帰るよ」って笑われちゃった。最後に光のお魚を三日月カウンターまで泳がせて、スプーンはちゃんと元の場所へ。明日も同じ子に会えるかな? 君が来たら、ひまりだけが知ってる小さな水族館をこっそり見せてあげるねっ。